カイバ#6

「筋肉質な女」:まさかこれが、という先入観があったためかマッチョ男の声が能登麻美子だったなんてクレジットが出るED直前の、カイバが運命の感触を覚えるシーンのほのめかしまで、まったく全然気付かなかったよ。やけに繊細な声質だけど誰だっけって。あと流しの歌手だった老婦人(このキャラが歌うシーンは、カイバとネイロの絆を象徴するかのような挿入歌にあえて台詞をかぶせた演出が渋かった)が折笠愛だというのも分からなかった。武藤礼子に似た声の人だなあと見てる間は考えてた。今回もほのぼのとしたまま終わらせることもできたのに、それでも一捻りしてゲストキャラの関係性に多層性を加えてくるあたりはもはや湯浅節としかいいようがなく。老カップルの複雑で弱いような強い愛を目の当たりにした二人の心中やいかに。というか反転した性別のボディに仮住まいした恋人同士というシチュエーションにはときめきすぎる(そもそも心と体はベツモノな部分もあるという今回のテーマアプローチ自体が絶妙)。いやほんとこのアニメエロすぎ。メガエロ。あと未来にも月経の苦しみと憂鬱が残っているというのはちょっと虚を突かれた。(体)女が(体)男の用足しを手伝う描写はやりながら、逆をやらなかったのは一抹の“良心”か(笑)