カイバ#4

「ばあさんの記憶の部屋」:『じいさんは死んどりゃせん!!』と唐突に激しく否定する灯台守ばあさんが可憐すぎる。前回の叔母キャラでも思ったけど、ゲスト声優たちのエモーショナルな演技が冴えわたっているのは、主人公キャラがウォッチャーとして定位置に付けられていること以外にも、シンプルかつアナクロ狙いで造型されているキャラクターに感情を投影しやすいという理由があるのかもしれないとふと思った。今回は「ケモノヅメ」でもギザギザとした描線で一際異彩を放っていた三原三千夫が一人で原画(と動画も?)を担当。サボテンのような植物が花開くアニメートが最も印象的だった。あと記憶の部屋(ようやく設定わかってきた…ただし作品そのものからよりもネットレビューのおかげで)の床や壁のやわらかい質感(たとえれば拘禁室のような)も。ストーリー的にはほのぼので終わらせないオチが効いてる。内に向かうも外に向かうも、人の衝動の止むを得なさにこそ可能性があるとすれば単なるバッドエンドとして捉えるのは拙速に過ぎるかもしれない。ところで前回あたりから脚本クレジットが湯浅監督と担当作画監督との連名になっているけど、これはディスカッション形式という予想で合っているのかな。