「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」全12話視聴完了

幼女の姿で、征服と呼ばわりつつも世界をまるごと抱き締めることを夢見るヴィニエイラというキャラ造形の魅力を惜しくも十全に引き出せたとはいえない最終話であった。特にかおりへのゴローの懐柔からスピード結婚の流れはユーモアよりも安易さが目立つ。禁煙回や温泉回のような、メタファーを楯に延々と輪を描くような勢いと開き直りがあった方がよかったのでは。しかし夜の学校編や秘密基地編など、エピソード単体としては非常に楽しく、テーマへの含意やガジェットの趣きが深かった。

「マギ The kingdom of magic」全25話視聴完了

終盤での老学長の台詞「どんな強い人でも必ず間違いを起こす」という有りがちな警句がドラマから浮いてしまわなかったのは、複数の社会の多層的な様相と、表面からうかがいしれない個々人の事情や性質の多面性を粘り強く描いてきた構成の勝利。第一期よりも格段に面白い半年の放映だった。第三シーズンを気長に待ちたい。

「とある飛空士への恋歌」全13話視聴完了

作品名通りの恋愛物として、初々しい人間関係をオーソドックスに楽しめたし、オリジナリティの強いプロペラ機が織り成す飛行アクションに見入った回も多かったが、『空の一族』についての情報明示や具体描写が不足したままに、主人公自らが前面からの武力衝突を訴え、実際に紛争に突入する最終話は締め括り方としてあまり受け入れられなかった。カルエル、クレア、アリー、イグナシオといったメインキャラたちにはそれなりに愛着を持てたので、まったく記憶に残らないというレベルの作品ではないとは思う。

第32回2014年春調査

アニメ調査室(仮)さんにて開催中。以下、回答記事です。
2014春調査(2014/1-3月期、終了アニメ、68+5作品)

01,pupa,x
02,トリコ,x
03,桜Trick,x
04,ノラガミ,B
05,のうりん,x

06,ハマトラ,x
07,魔法戦争,F
08,宇宙兄弟,x
09,プピポー!,x
10,ノブナガン,B

11,キルラキル,B
12,マギ 第2期,A
13,鬼灯の冷徹,B
14,キングダム2,x
15,ディーふらぐ,x

16,凪のあすから,B
17,聖闘士星矢Ω,F
18,Z/X IGNITION,x
19,サラとダックン,z
20,となりの関くん,F

21,ロボカーポリー,x
22,マケン姫っ! 通,x
23,東京レイヴンズ,F
24,咲 Saki 全国編,x
25,遊戯王ZEXAL II,x

26,未確認で進行形,x
27,Wake Up Girls!,x
28,ログ・ホライズン,A
29,ゴールデンタイム,x
30,かよえ! チュー学,x

31,お姉ちゃんが来た,z
32,スペース ダンディ,A
33,ストレンジ・プラス,C
34,サムライフラメンコ,z
35,黒魔女さんが通る!!,x

36,黒子のバスケ 第2期,x
37,生徒会役員共* (2期),x
38,はじめの一歩 Rising,x
39,ドキドキ! プリキュア,x
40,めいたんていラスカル,z

41,とある飛空士への恋歌,C
42,バディ・コンプレックス,B
43,ストライク・ザ・ブラッド,x
44,ウィッチクラフトワークス,x
45,LINE TOWN (ラインタウン),z

46,銀の匙Silver Spoon 第2期,z
47,ジュエルペット ハッピネス,x
48,おにくだいすき! ゼウシくん,x
49,ガンダムビルドファイターズ,B
50,超ゼンマイロボ パトラッシュ,x

51,探検ドリランド 1000年の真宝,x
52,世界征服 謀略のズヴィズダー,B
53,いなり、こんこん、恋いろは。,x
54,たまごっち! みらくるフレンズ,x
55,みんな集まれ! ファルコム学園,x

56,地下すぎアイドルあかえちゃん,z
57,てさぐれ! 部活もの あんこーる,x
58,うーさーのその日暮らし 覚醒編,x
59,イナズマイレブンGO ギャラクシー,x
60,マイリトルポニー トモダチは魔法,x

61,デュエル・マスターズ ビクトリーV3,x
62,プリティーリズム・レインボーライブ,x
63,ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル,B
64,ファイ・ブレイン 神のパズル 第3シリーズ,F
65,最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。,x

66,カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編,x
67,そにアニ SUPER SONICO THE ANIMATION,x
68,中二病でも恋がしたい! 戀 (TV放送分),x
69,中二病でも恋がしたい! 戀 Lite,x
70,47都道府犬R (犬猫アワー),x

71,にゃ〜めん (犬猫アワー),z
72,秘密結社 鷹の爪 NEO/MAX,x
73,ちび デビ!,z







(以下、自由記入)

{追加評価} (自由記入、第29〜31回調査に参加している方)

{総評、寸評など} (自由記入、引用する場合あり)

(便宜上、総評、寸評をリスト下に書いてありますが、
リストの上に書いたほうが見る人が読みやすいと思います)

ノラガミ」B:アクションシーンのキレもさることながら、メインキャラのやり取りがなんともほっこり。
魔法戦争」F:ローファンタジーもののテンプレ中のテンプレな設定と、苦手なラノベ原作という要素とが相殺してイケるかも…と思いましたがやはり自分には合いませんでした。
ノブナガン」B:原作者、久正人氏の博物学的世界観と娯楽活劇性とを違和感なく兼ね備えた、そうとうにベターなアニメライズ。
キルラキル」B:破天荒なようでいて、既存レールに載っているような、独特な印象。
「マギ 第2期」A:後半のジン魔装者がぞくぞく出てきたゴージャスさはサービス精神にあふれる。善悪二元論から注意深く離れた人物描写もシリーズを一貫していた。
鬼灯の冷徹」B:原作の世界観と雰囲気に忠実であるとともに、アニメとしてのプラスアルファもきちんと付いていた。コント番組として原作ファン以外でも楽しめる。
凪のあすから」B:後半に折り返してからの恋愛模様の交錯は実写連続ドラマさながらで引き込まれた。
ログ・ホライズン」A:ありがちなオンラインRPG飛ばされ系かと思いきや、予想外の展開で意表を突いてくれた。監督自らのコンテ率の高さが、全体のクオリティを正しく上げていた。
「スペース ダンディ」A:BSフジでこれを視るのが、日曜深夜の憩いのひとときでした。
ストレンジ・プラス」C:安彦先生のエンドカード良かった〜
とある飛空士への恋歌」C:12話で終わっていてほしかったという気持ちは正直に言って、ある。
バディ・コンプレックス」B:突出した部分もないが、その分破綻した箇所もない。最終回の爽やかな視聴感は同クールの中でも屈指のクオリティ。
ガンダムビルドファイターズ」B:終盤は、キャラが自分で動くという感じが薄れて、シリーズ構成のための手段に変わっていた印象を少し持った。
「世界征服 謀略のズヴィズダー」B:(小さくまとまりすぎてしまった)シリーズの締めくくり方以外はAないしはSを付けたいほど好み。特に、夜の学園探検とウーム教授誕生秘話が良。
ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」B:後半の作画、それに付随しての演出の失速が残念だが、働く若い女性の空気を出そうとした企画の狙いはけっこう巧く行っていた。
「ファイ・ブレイン 神のパズル 第3シリーズ」F:カイトの反骨っぽさが薄れてしまって、ETVアニメらしからぬ(らしくもあるんけど)背伸びクールな雰囲気が消えたのが自分の興味が続かなかった要点に思う。







(リストはここまで)