アニメ
第二シーズン放映が告知されたものの、シリーズ構成のゆったり進行ぶりには首をかしげないでもない。主人公の幼少期から学園生活を経て軍に入隊、その最初の実戦をこなしたのみで第一期は終わったわけで、異能力アクションもの(なおエフェクトや体裁きでの見…
日常描写が多くなったシーズンだが、対ガウナにおけえる死闘プロットも複数入っており、全体としては世界観を広がらせる役割を果たしていたラブコメ度の高さだったと思う。終盤で感じ入ったのは二つの描写で、一つ目は保養地のトラブル時にイザナに問われて…
おおよそ、期待度の高い順です。「シドニアの騎士 第九惑星戦役」(BS-TBSにて視聴) 地球から集団的に離脱した社会において、人間の感性や思考がどれだけ変貌するかについてまで射程を伸ばしたSFマインドは健在。異形のヒロインつむぎの無邪気さを段々と応援…
当初はソフトなレズビアンものとして、甘い雰囲気のコメディ基調でまとめるのかと予測していたが、あるいは今期もっともストレートにアクチュアリティを出してきた作品となった。 『透明な嵐』の渦中に置かれないためには「友達」を大切にして「空気を読み」…
作中の主なプロットである、三つ巴、四つ巴の戦況の変遷については自分はもしかしたら半分も理解できていないかもしれない。が、それでもやはり監督の伝えようとした“空気”を受け取ったという実感のようなものは持っている。どんなに混乱した現実、見通しの…
中世ヨーロッパを舞台モデルとして人々の情念の重さにこだわった作風が、最終話に見事に昇華されており、中盤のぐだつきも吹っ飛ぶ爽快感があった。世界の継続と破壊どちらに加担するかは本人の気の持ちよう次第という説教くさくなりがちなテーマを、主人公…
分割二クール構成らしいのだが、最終話の放送直後にはアナウンスはなし。ただし、一区切りのための作劇上の盛り上がりはしっかりと付けられていたので不満はない。感心するのは『心の迷いと身体の変調への不安をのりこえて共同体のために戦う若者たち』とい…
強大な実力を持つ相手を打ち負かす爽快感ではなく、戦いの背後に何があるかを主人公が仲間とともに手探りし、自分が求めていくべきものを最後には見つけるという形だが、いい意味ですべてがあやふやに不定形なままで良しとするコンセプトが、最終話の大団円…
4クールのアニメを見通したのは久々で、となるとたまに混じるのは避けられないダレ(ていて必要ないのではと思わされる雰囲気の)回の存在をやりすごすのにはやや慣れない気持ちになったが、話数が多いだけにゲストキャラクターとエピソードの多彩さは豊かで、…
実際問題として、レース展開の遅さに閉口しがちな第二期だった。そんなスポーツアニメの覆しがたきセオリーの中、突飛ともいえるキャラクター描写には第一期と変わらず楽しませてもらった。作画は第一期よりも安定していたようにみえた。まあそういう感じで…
アニメ会社の制作進行を主人公とした作品らしく、最終話のメインプロットは完成した『白箱』データを各地方の放送局へと人海戦術でもって運ぶという内容。バイク、乗用車、新幹線、定期船と様々な乗り物によって最後までスリル(と少しのファンタジー)のある…
第一期よりもさらに詩情の演出が増していて、個人的にはそれも作品の個性だと思ったが、テレビシリーズとしては構成が冗長散漫にみえる事も多かった。最終話での四方が菫香に説いた言葉『俺たちは喪いながら生きるしかないんだ』は、人間も喰種にも関係なく…
最終話、キャラクター同士が問答する展開で主に構成されていた印象があるのはちょっと残念に思った。一神教の主の代弁者があんなに話し合いで譲歩してくれるだろうかというかすかな違和感もあるが、そこは多神教の影響がまだまだ色濃く残っている世界観にお…
イメージ先行の語り口が最終回では爽やかに花開いていたものの、中盤がダレた感はぬぐえない。エピソードごとにシナリオと演出双方の緩急がもっとほしかったと思う。ラストシーンは穏やかに夢みる少女という趣向だったが、その通りに夜明け直前の夢を浅く覚…
直前まで、旅のパーティがそろわずにどうすんだべと思ってたら、最終話では最後のメンバーが姿を現し、彼が問いかけることによって主人公ヨナの来し方行く末が示されて、なだらかにエピローグへと入った。王道少女漫画としてヒロインがやたらチヤホヤされる…
往年のハウス名作劇場を思わせる作品ルックスながら、ときに濁った声をはりあげたり、明確に正面きって父親に反抗して利敵行動にはしる少女主人公という破天荒ぶりはその枠を超えていた。恋となる直前の友情の相手となる少年ビルクの登場シーンからこっち、…
肩肘張らずに楽しめて、まったり和む基調の中で折々に熱く盛り上がれたりという娯楽性はなかなか高いし、アートの空気をまとった画面装飾の印象もかなり強いのだが、いかんせん描写とそれにともなう展開とが単純にわかりづらい点がいくつかあった。が、それ…
最終話は敵との決戦をAパート早々に済ませて、たっぷりの尺を取って大団円としてのエピローグに割り振ってあり、未消化の伏線をキャラクターの掛け合いによって再確認させつつも、ひとつの大きな戦いを越えたという充実感に満たされた雰囲気となっていた。 …
まずは継続視聴作品から。「マジンボーン」(バンダイチャンネルにて視聴)いよいよ佳境。１年４クールはやはり長いね。「ディスク・ウォーズ：アベンジャーズ」(ニコニコ動画にて視聴)こちらもそろそろフィニッシュ。雰囲気が軽快なんでとりあえず完走できた…
ローニャとすっかり親友になった敵対グループの息子ビルクが、ローニャの父が頭領を勤める山賊たちに、仲間の怪我の報復として殴られた末に捉われるという現代の児童保護の観点からすると非常にショッキングなエピソード。盛り上がる山賊たちの群れに隠れて…
第一期をゲームへの疑惑が深まっていく構成とすれば、第二期はその回答、解決編となるわけだが、第一期における思春期ドラマの味わいが第二期ではほとんど演出の妙味として出ていなかったのは、残念なことだった。となると、第一期と第二期の内容が同時進行…
作画が多少良いと言える回がそれこそ片手の指に余るほどだったのは残念というか、時折みていてハラハラする不安定さだったが、世界設定やドラマ描写の独自色の強さは自分にとってかなり好みにあった。リアルロボット系アニメの正統後継として高く評価したい…
原作が雑誌連載中という事で、国家転覆、革命成就までは描かないだろうと思っていたところに、きっちり新政権誕生前夜まで展開させたシリーズ構成ぶりにまず賛辞を。少年皇帝のギロチン処刑まで思い切って入れた点も、革命派を絶対正義にはしないために必要…
はい、今年も（自分もキャプれればなあ）と最大限に思う時がやってきましたよ 「selector infected WIXOSS」第11話『あの夏は憧憬』 脚本:岡田麿里 絵コンテ:山崎隆、下田正美、佐藤卓哉 演出:則座誠 作画監督:冨岡寛、関口愛、村上雄、佐野はるか、鶴元慎子…
(おちゃつのちょっとマイルドなblogさんの企画に便乗させていただきました。) ・最優秀作品 「白銀の意思 アルジェヴォルン」 戦争ドラマ系リアルロボットアニメの系譜として、(集団的自衛権の解釈が議論される)時代の反映を採り入れた挑戦性は他作と一線を…
『selector infected WIXOSS』 killy killy JOKER (TVアニメ「selector infected WIXOSS」オープニングテーマ) (初回限定盤)アーティスト: 分島花音,千葉"naotyu-"直樹出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2014/04/30メディア: CDこの商品を含…
この作品はファンタジー要素も多めに入っているのだが、それらに該当する種族についてはあまり説明を加えないスタイルで、視る側の想像に任せて解釈を自力で促す方向を取っているようだ。今回のエピソードのモチーフである『地下の者たち』についても同様で…
主人公が記憶を第三者の作為によって一時的に失いアイデンティティに惑うという定番といえる筋立てだが、『牙狼』という次元を超えたところからやってくる装備に、あたかも過去や未来はたまた違う世界線を目のあたりにする能力があると示すかのように、「ハ…
まずは継続視聴作品から。 「ディスク・ウォーズ：アベンジャーズ」(ニコニコ動画にて視聴) 正直、ちょっと単調に感じられてきた。２クール構成がよかったのかも。 「マジンボーン」(バンダイチャンネルにて視聴) スロースターターながら、３クール目に入っ…
あえて統一感よりもバラエティを主張するシリーズ構成だったわけだが、ナンセンスさを作品構造に説明をつける箇所よりも、もっと前におしだしてクダラナさを貫いてほしかったなというのが２クール目から抱いた自分の勝手な願望。それでも、忘れがたいエピソ…
